2017年 正月に思うこと
2017年の年も明け、はや半月が経とうとしています。
毎年駆け足で一年が巡っていきます。
年々その速さは加速度的に増し、まだまだ若いつもりの自分も、
はや初老の域にさしかかってきました。
いままでずいぶんいろいろな人生の節目を超えてきました。
楽しかったこと、悲しかったこと。
子供だったころのこと、学生時代のころ、結婚、子育て、
そしてやっと今少しそれらのことを振り返る
余裕が生まれた今日このごろです。
今年の正月に少し気付いたことがありました。
それは新年の迎え方が様変わりしてきていることです。
その変化は少しずつですがここ10年ほどのあいだに
起こってきているような気がします。
私が子供だったころ毎年新しい年を迎えるにあたって両親は
まず家中の大掃除をします。
埃を払い窓ガラスを磨き玄関廻りや庭を掃き清めます。
それが終わると餅屋さんで搗いてもらった畳半畳ほどもある
餅に丁寧に包丁を入れます。
鰹節の柵を鉋でけずり、雑煮の薬味を作ります。
年始のご挨拶にみえる親戚の方とともに祝う膳の準備もします。
普段仕事第一主義の父親もそれらを手伝ったものです。
そしてそれらが終わったあとに玄関・仏壇・神棚を飾りつけます。
家々のおもだったところにもしめ飾り(我が家では鏡餅だった)
を飾ります。
仏壇・神棚はもちろん台所・勉強机の上にもです。
玄関や車のフロントには正月飾りを取り付けたものでした。
これらは家長である父親の役目です。
それはどこの家にも見られる当たり前の光景でした。
そういった正月らしい風景は、ここ数年めっきり
少なくなったような気がします。
御餅や鰹節は個別包装されたパックで売られていますし、
お節料理も電話一本で立派なものが手にはいる時代になりました。
車の〆飾りは、もうとうに付けられていませんし、
今年は、唯一正月らしさを感じさせる玄関の
正月飾りさえも見かけなくなってきているのに
寂しさを感じるのは私だけでしょうか?
ここらでひとつ余計なお節介かもしれませんが、
昔から受け継がれてきている暮らしにまつわる
いろいろな祭事ごとやそのマナーなど自分なり
にまとめてみたいと思います。
題して「暮らしの歳時記~日々の間に間に~」。
私自身も詳しいわけでもありませんので
「冠婚葬祭のマナー」なる本を参考に
自分自身の経験も踏まえて書いていきたいと
思います。
なにかの時に皆さんの参考になれば幸いです。