古都京都 東寺の紅葉と立体曼荼羅

 

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初冬の楽しみのひとつに紅葉見物(もみじ狩り)がありますよね。

私も何度か訪れたことのある場所は愛知県にある香嵐渓・岐阜県美濃加茂市に
ある大矢田もみじ谷などです。

どちらもさすがの名勝でありました。

そして一度訪れてみたいと思っていたのは京都の紅葉です。

古都京都の寺社仏閣と紅葉ってなんかしっくりくる雰囲気が
するんですよね。

観光会社のちらし広告を見ていていいとこ見つけました。

「東福寺・通天橋の紅葉と東寺・立体曼荼羅の裏側と
五重塔初層内部特別公開」

紅葉だけでなく特別公開も見学できそうです。

これに決めました!

紅葉といっても山の紅葉、低地の紅葉いろいろあります。

さらにもみじ・楓・銀杏など樹木の種類によっても
その時期は違います。

さらにさらにその年の気候によっても見頃は変わります。

いったい京都の東福寺、今年の紅葉の見頃はいつなんでしょうか?

例年なら11月下旬から12月初旬といったところでしょうか。

11月25日に当たりをつけてみます。

土日では観光客も多いと思われるので、

あえての金曜日です。

久しぶりの日帰りバス旅行楽しみです。

さて当日はやや曇り気味ながら良い天気です。

バスは快調に名神高速をとばしています。

京都までは2時間ほどで到着する予定です。

ところが京都に入ると間もなく渋滞が始まります。

京都の道はどこもたいていこんな調子です。

バス会社も心得ているのでしょう。

時間に余裕をもたせたスケジュールになっています。

今日の最初の予定は八ツ橋専門店「おたべ」でのお買いもので~す。

生八橋のほかに京バームや抹茶ケーキなんかも人気らしいですよ。

「おたべ」を出ると渋滞に悩まされながらも20分あまりで東寺に
着くことができました。

東寺は京都駅から少し南の九条通りにあります。

近づけば立派な五重塔が見えてくるのですぐわかります。
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広い境内に歴史を感じさせる建物の数々。
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ここからはバスガイドさんでなく東寺の専門のガイドくんが一緒に
廻ってくれます。

学生さんのアルバイトと思われる若いお兄さんです。

挨拶もそこそこにさっそくガイド開始です。

毎日たくさんのガイドをこなしているのでしょう。

慣れた様子で案内してくれます。
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歩くペースも速いです。
思わず後ろから「もう少しゆっくり歩いてください」と声が掛かります。

最初の見学場所は国宝「金堂」です。

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しかしここは、先客がおり急遽「五重塔」に見学場所を変更します。
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さすがガイドくん、そつがないです。

そつがないと思っていましたが、実はトラブル発生してました。

歩くペースが速すぎ、一部ツアー客が迷子になっちゃいました。

そうとは知らないガイドくんは、流れるようなペースで任務を
遂行していきます。
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ようやく最後の「講堂」でバスガイドさんに連れられた迷子たちは
少し憮然とした表情で一行に合流したのでありました。

今回のツアーでは普段は見られない立体曼荼羅の裏側が公開されており
仏像の後ろ側にまわって拝観することもできました。

五重塔では初層内部(大日如来に見立てた心柱やその周囲の須弥壇上に
安置された金剛界四仏や八大菩薩などなど)も特別公開されていました。

見学のあとは庭内の自由見学です。

時節柄きれいな紅葉が寺社仏閣に華やかな彩リを添えています。

講堂内や仏像は写真撮影禁止ですが建物外観や庭内は撮影できますので、
秋の東寺をたっぷりカメラに収めることができました。

◆ ツアーの教訓(あくまでも個人的見解です)

その1 
バスガイド・ツアーガイドその他ガイドと名のつく人と行動するときは、
常にガイドさんの近くを歩くことを心掛けよう。

でも年取ってしまったら無理だ~。

その2 
神聖な仏さまの前でオナラはなるべく我慢しよう。
生理現象のアクシデントならまだしも確信犯のそれは勘弁してくださ~い。

その3 
見所はたくさんあっても時間は限られます。
遅刻しないようにあらかじめ見学場所を絞っておこう。

・・・『東寺の見どころ』・・・

● 五重塔
国宝 江戸時代東寺の象徴として広く親しまれている。

天長三年(826年)弘法大師の創建着手にはじまるが雷火などで
焼失すること四回におよんでいます。

現在の塔は正保元年(1644年)徳川家光の寄進によって竣工した
総高55mの、現存する日本の古塔中最高の塔です。

全体の形もよく、細部の組み物の手法は純和様を守り、初層内部の
彩色も落ち着いており、江戸時代前期の秀作です。

● 金堂
国宝 桃山時代東寺一山の本堂 文明十八年(1486年)に焼失し、

今の堂は豊臣秀頼が発願し、片桐旦元を奉行として再興させたもので
慶長八年(1603年)に竣工しました。

天竺様の構造法をもちいた豪放雄大な気風のみなぎる桃山時代の
代表的建築ですが、

細部には唐・和風の技術も巧みに取り入れています。

● 金堂・薬師三尊・十二神将
金堂本尊は薬師如来坐像と日光、月光の両脇侍菩薩像です。

薬師如来坐像の台座の周囲には、十二神将が配されています。

これら薬師三尊像・十二神将は桃山時代の大仏師康正の作で
重要文化財に指定されています

● 講堂
重文 室町時代 天長二年(825年)弘法大師によって着工、
承和二年(835年)に完成。

しかし、その後大風、地震で大破。

そして文明十八年(1486年)の土一揆による戦火で焼失
してしまいました。

現在の講堂は延徳三年(1491年)に再興された建物で旧基壇の上に
建てられ、様式も純和様で優美な姿をたもっています。

● 講堂・立体曼荼羅
堂内の白亜の檀上には大日如来を中心とした五智如来を始め、
五菩薩・五大明王・四天王・梵天・帝釈天の二十一体の仏像が
安置されている。

これは弘法大師の密教の教えを表現する立体曼荼羅(密教浄土の世界)です。

この中でも平安時代前期の十五体は我が国の密教彫刻の代表作です。

● 大師堂
国宝 南北朝時代堂内には弘法大師の念持仏である
国宝・不動明王像(秘仏)と国宝・弘法大師像が祀られており
弘法大師信仰の中心となっている御堂です。

入母屋造りの礼堂、切妻の中門、ゆるやかな勾配の総檜皮葺の屋根が
優美さを際立たせている。

・・・東寺詳細についてはパンフレットを参考にしています・・・

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