早春の福井を巡る 東尋坊

 

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永平寺を後にした我々は今度は越前海岸の景勝地東尋坊に向かうことにします。

福井北インターを中心に今度は反対側の海岸沿いに向かいます。

永平寺からは一時間余りかかると思います。

本当は金津インターで降りれば20分ほどで行けますが永平寺からなので416号を
三国方面へ向かって行くのです。

スマホの位置情報をたよりに東尋坊に到着したのが3時、でもまだまだ陽は高く
観光客の方たちもいっぱいいます。

展望タワーもありますが今回はあえて奇岩をより身近に感じるために岩場に
降りてみることに。
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東尋坊の奇岩の数々は安山岩の大規模な柱状節理の地層で有名で
日本地質100選にも選ばれています。
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さっそく断崖絶壁を体感すべく岩伝いに天辺まで行ってみたり、
また海岸まで降りたり景色を堪能します。
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遠くに遊覧船が見えます。

この遊覧船は海から東尋坊の迫力ある姿をみせてくれますし、近くの雄島にも
廻ってくれます。

海から見る東尋坊もまた良しというところです。
 
荒磯遊歩道を少しだけ散策し歩いていけば、なんだか人の姿はなくなり少し
怖くなります。

そんなとき海を見ると水平線が、傾いた陽でキラキラ光り、日本海とは
思えないような静かな波が美しかったです。

こんな穏やかな好天の日にはさぞかし夕日もきれいなんでしょう。

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夕日も見たかったのですがそろそろ宿のチェックインの時間も迫ってきたので
東尋坊を後にすることにします。

■ 東尋坊
福井県坂井市三国町安島にある柱状節理の崖である。
国の天然記念物に指定されているとともに越前加賀海岸国定公園に
指定されている。

○ 地質  
新生代第三期中新世におこった火山活動でマグマが堆積岩層に貫入し冷え
固まった火山岩(安山岩)が波の侵食を受け地表にあらわれたものである。

このような規模の柱状節理は世界でも三つしかなく地質学的にもたいへん
貴重である

○ 名の由来
昔、勝山にあった平泉寺には数千人の僧侶がいた。
その中に東尋坊という暴れん坊の僧侶がいた。

東尋坊は持前の怪力を頼りに悪事をつくし、暴れだすと手がつけられず
平泉の僧侶たちももてあましていた。

そんなある日僧侶たちは示し合せ東尋坊を観光のためと称しこの崖に誘い出し
酒に酔わせて崖から落としてしまおうと画策した。

さんざん酔った東尋坊はついに恋敵でもあった真柄覚念という僧に絶壁から
突き落とされる。

まわりの者も巻き込みながら崖から落ちる東尋坊は僧侶たちの企みに気付き、
その怨念は天変地異を招くほどであった。

この荒天で真柄覚念までもが絶壁の下にのまれることとなった。
それから東尋坊が落とされた四月五日あたりは毎年天気が荒れ、
この時の雷雨は西から起こり東の平泉寺に向かったということである。

この東尋坊にちなんでこの地を東尋坊と名付けたということである。

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