早春の福井を巡る 永平寺

   2016/04/12

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3月其日北陸自動車道を一路福井に向かいます。

今日の予定は永平寺そして東尋坊を訪ねることです。

早春の福井は少し寒いのかなとも思ったのですが、薄いダウンの
羽織りもので十分です。

本当に今年は暖かい。

永平寺は北陸道福井北インターより中部縦貫道にはいって10分ほど
走った「永平寺町」というところにあります。

曹洞宗の大本山の一つで雲水たちの禅の修行道場として有名です。

今から770年前の寛元二年(1244年)道元禅師によって開かれた坐禅修行の
道場です。

道元禅師は正治二年(1200年)京都に生まれ、十四歳のとき比叡山で出家、
さらに二十四歳のとき中国に渡り天童山の如浄禅師について厳しい修行をされ、
お釈迦様から伝わった「坐禅」という正しい仏の教えを受け継がれて日本に
帰国されました。

始めは京都に道場を開きましたが寛元元年(1243年)親交のあったこの地の
地頭である波多野義重公の要請で、ここ越前の国に移られ永平寺を開かれた
とのことです。

なお波多野氏はその際所領の土地を寄進して永平寺建立に貢献しました。

今でも曹洞宗の檀家筆頭は波多野義重公の子孫の方であるそうです

第一世の道元禅師よりかぞえて現在第七十九世の福山禅師が貫首となっています。

例年なら雪深い永平寺のこと、三月といえどもまだ雪が残る境内と思いきや
まったく雪はありません。(雪の永平寺も見てみたかった)

さて通用門を入った私たちは吉祥閣という建物に入ります。
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ここはまだ新しい建物で、ここでは一般の人・参禅者などが写経や禅の修行を
体験する道場となっています。

それとともに永平寺見学の出発点でもあります。

ここから長い回廊を順に七堂伽藍
(山門・仏殿・僧堂・庫院・東司・浴室・法堂)を巡ります。

まわりを山に囲まれた斜面を利用した広大な範囲にあるお堂群ですがすべて
回廊で結ばれ見学にはそこを通り巡ることになります。
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現在150名ほどの雲水さんが日夜修行に励んでみえます。

格好も袈裟を着て素足に雪駄をはいてるだけです。

北陸の厳冬でもそれに耐えるのです。

雲水さんの足は凍えて赤くなっています。

朝から夕まですべてが修行の日々です。

私たちが見学して回る間も一糸乱れぬ読経の声が響き、毎日繰り返される
行事が執り行われています。

境内も回廊もごみやほこりなど全くありません。

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きっと作務の修行で毎日ピカピカに磨かれているのでしょう。
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ここで修行を積んだ雲水さん達はそれぞれの志しのもと地元に戻って
いかれるのでしょうか。
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見学を済ませお寺を後にすることとします。

御朱印帳を家に忘れてしまった私は御朱印をもらうことができませんでした。

まだまだ人生の修行が足りません。

もう一度うかがうことになりそうです。

今度くるときは「参禅」に参加させてもらうのもいいかもしれませんね。

寺を出ると参道にはたくさんの食事どころやおみやげやさんが並んでいます。

お昼ごはんがまだだったので何か食べることにします。

周りを見て回るとどうやらおそばが有名らしいです。

「永平寺そば」なる看板がいたるところにあります。

私たちもそれをたべてみることに。

山菜おろしそばを注文します。

福井独特の辛味だいこんを使ったおろしそばです。

さっぱりとして温かくおいしかったです。

おみやげに「伝助 ごま豆腐」「永平寺みそ」を買いました。

他にも寺にちなんだ「すりこぎ羊羹」やぜんざいなどの甘味もありましたよ。

■ 永平寺の見どころ

○ 傘松閣の天井絵 
昭和五年当時の著名な画家144名により230枚の花や鳥などが色彩豊かに
描かれている
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○ 瑠璃聖宝閣
永平寺の宝物館である。
道元禅師御真筆 普勧坐禅儀(国宝)

○ 山門
永平寺最古の建物(県文化財)
仏教の守護神である四天王
正面両柱の聯
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○ 大庫院
一階に食事を作る典座寮と呼ばれる台所がある
足の速いことで有名な「韋駄尊天」が祀られ
右側の柱に永平寺の名物「大すりこぎ」が掛かっている

その他にも寺全体に興味深い伽藍や文化財がたくさんあります

■ 永平寺の修行体験
参禅・・・・・・坐禅修行、三泊四日の日程で修行僧に準じた修行を行う
法話・・・・・・参籠者・研修者は夜坐禅の体験と法話を聞く
朝のお参り・・・道元禅師さまと二祖さまにお参りする
諸堂拝観・・・・七堂伽藍をめぐり説明を聞きながら拝観する
写経道場・・・・一日数回行われる
食事・・・・・・参籠研修での食事修行

最近は禅の修行体験がいろんなところで行われているようで、深山幽谷の永平寺で
本格的に体験してみたい方は永平寺さんに問い合わせてみられたらいかがでしょう

永平寺
福井県吉田郡永平寺町
電話 0776-63-3102

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