北海道馬産地見学ガイドツアー2017によせて
シンザン その蹄の音が最初に聞こえてきたのは
いつだったんだろうか?
北海道の小さな牧場でシンザンが生まれたのは
1961年(昭和36年)のことである。
そして戦後初めての三冠馬となり華々しい活躍を始めた
4歳時は1964年(昭和39年)ということになる。
外で遊ぶよりも、テレビっ子だった私の前に
その雄姿を現したのは、生のレースであったのか、
アーカイブであったのか、今はよく覚えていない。が
その圧巻の走りにすっかり魅せられてしまったのである。
わたしはそのときシンザンのみならず
サラブレッドという走るために生まれてきた生き物の
すっかり虜になったようなのである。
命ある生き物であるがゆえに時代のスターホースは
次々と現れては消えるのであるが、
どのスターホースもその力強くも美しい姿は
あせることなく、誇り高い気品さえ感じるのである。
北の大地にはそんな命が生きずいているのだと思うと
そこに暮らす人達に羨望さえ感じたものです。
いつかはそんなとこに行ってみたい。
目の当たりにしてみたいという思いがずっと心の中に
あったような気がします。
いつしか月日が流れ、日々の暮らしに追われ今日まで
来てしまっていたのですけど、
そんな大人になった私の心をざわつかせる
馬たちが再び現れ始めたのです。
それはディープだったりオルフェだったりゴルシといった
今を時めくスターホース達でした。
今こそ行きたい。
この目で名馬たちを見てみたい。
そんな機会を待ち望んでいました。
そんなときあるウェブサイトで見つけたのです。
「北海道馬産地見学ガイドツアー」
毎年秋に一回だけ募集されている名馬にあえる
とても貴重なツアーです。
参加人数は40人限定で、毎年応募者数は何百人単位です。
諦めることなく応募し続けること4回目の今年ついに当選。
永年の夢が叶うこととなりました。
観光牧場でない実際のサラブレッド
生産牧場を訪れることができ、
普段は一般見学不可の種牡馬や功労馬そして
さらに見ることが困難な繁殖牝馬やその当歳馬、
もうすぐ育成が始められる一歳馬などなど
ほんとわくわくしてきます。
延べ100頭を超える名馬たちが
北の大地でまってくれています。
今回のノブ散歩&サラブレッドフリークは
「北海道馬産地ガイドツアー2017秋」の
模様を詳細にレポートします。