妙技 多度大社流鏑馬祭りに行ってみた
上げ馬祭りで有名な三重県の多度大社に行ってきました。
5月に行われる上げ馬祭りに対して 毎年11月23日の新嘗祭に行われている
行事が流鏑馬祭りです。
多度大社で流鏑馬祭りが行われるようになったのは平成3年からだそうです。
五穀豊穣を感謝する意味合いのもと、正統小笠原一門による本格的な流鏑馬です。
上げ馬祭りのたいそうな人出を予想して我が家を出たのは11時、
流鏑馬行事が始まるのは大体午後1時頃です。
多度まで1時間余り駐車場とか心配でしたが、予想に反してまだまだ
余裕に停められる直近の無料駐車場なのです。
天気予報は雨を予報しています。何とかもって欲しいと思いながら
早速会場へ向います。
歩いて会場に向かっていると右手の馬場に出場する馬たちが控えています。
装備を整えられている馬とか軽く輪乗りをされている馬とか間近で
見ることができます。
控えの馬場から参道に上がると流鏑馬行事に使う馬場が引かれています。
馬場は神社入り口の鳥居付近から上げ馬祭りに使われる坂下あたりまでの
長さ300メートル、幅はロープと鉄柵が二重に張られたほんの2メートルほどの
直線です。
馬の走路には湿った砂が敷かれています。
70メートル間隔で三つの的場が用意されています。
まだまだ本当の流鏑馬の凄さを体感してない私達は、ただ漠然とこんな狭い
とこ走るのかという感じです。
多度大社流鏑馬祭りの流れ
■ 12:30 社頭の儀
宮司以下神職が神楽殿にて祭典を奉仕し流鏑馬射手に弓と矢が手渡される
■ 13:00 馬場入りの儀
神楽殿前にて奉幣が行われ、その後奉仕者が馬場に進む
■ 13:10 行事開始
日記役の「流鏑馬はじめませ」の号令を流鏑馬射手が受け行事が開始される
■ 13:15 流鏑馬開始
馬場の準備が整ったことを知らせる扇が振られると一の射手が疾走する
最初の方の射手は流鏑馬射手で、装束・矢・的の大きさが異なる。
流鏑馬射手が終わると挟み者射手が行う
毎年20騎ほどの流鏑馬が行われるが、小笠原宗家がその回数を決める
本年度の回数は24回(6騎の馬が4回ずつ)です。
私達も2番目の的の前 最前列に陣取り、さあ、流鏑馬の始まりで~す。
流鏑馬の決定的瞬間を記録に収める我が家愛用のコンデジカメラは
カシオEXILIM16.1MEGA PIXELSさてこの旧式コンデジで見事その瞬間を
収めることができるか乞うご期待!!
見物人が柵越しにびっしり連なる馬場を六騎の射手が行き交います。
馬たちは人の動きにも歓声にも動じることはありません。
よく馴致されています。
射手は古式に習った作法のもと鎌倉時代あるいは江戸時代の狩り装束に
身を包み馬に跨っています。
そんな中、いよいよ行事が始まり最初の一騎がスタートしました。
まずビックリするのが馬の走るスピードです。
キャンターくらいの速さかなと想像していた私達はまさに激走する馬に目が点です。
華やかな射手装束を身に付け大きな弓と矢を操る射手は手放しで馬に跨っています。
支えるものはありません。
鐙と膝だけです。
鞍擦れをおこさないように鞍にはきっちりとさらしが幾重にも巻かれています。
2番的のあたりは馬が一番スピードに乗ります。
1番的から2番的までの距離は70メートル、熟練した小笠原流の名手も弓を引く
体制が間に合わない場合がままあります。
射手の中には女性や外国人(一人はフランスの方らしい)の方もいらっしゃいます。
馬の種類もいろいろですが(去年は暴れん坊将軍で松平健を乗せた芦毛がきて
いたそうです)、なかでも芦毛のいかにもサラブレッドらしい馬は豊かな
スピードで走り抜けていきます。
解説の人によると馬のスピードは速すぎても遅すぎてもうまくいかないそうです。
まさに人馬一体の呼吸が大切なのです。
我が家のコンデジも何度かシャッターチャンスを逃しました
(とにかくシャッタースピードが追い付かない)が、
それでもこんな写真が撮れました。
結局24回の挑戦で皆中(すべての的に的中すること)は4回でした。
我々は初めて間近で見た流鏑馬に大感激。
いいもの見させていただきました。
的中的は後で一枚1000円で販売されます。
合格祈願・家内安全・厄除けなどの御利益があるそうです。
我が家も一枚購入
流鏑馬の終わったあとは本宮に参拝、ちゃんと神馬の錦山様にも会ってきましたよ。
今年20歳と思われますがますます綺麗で元気いっぱい、人参催促してました。