早春の福井を巡る 福井恐竜博物館

   2016/04/25

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昨日ほどの晴天ではありませんが今日もどうやらお天気には恵まれそうです。

朝食をすませ宿をでたのが9時でした。

福井恐竜博物館までは一度福井北インターまで戻り再び中部縦貫道経由で
一時間余り勝山市というところにむかいます。

海ではなく今日は山をめざして進みます。

ちょっとその前に海産物のお土産を買っていきましょう。

宿をでて10分あまり走ったところに「道の駅 三国」があります。

朝早いですがすでにやっています。

蟹が食べたい娘と蟹が食べたりない主人用に地元三国産の「茹でずわいがに」
を買うことに。

ありました! 

「水蟹」ではありますが二肩入って2000円台です。

家でたべるにはこれで充分です。

さっそく購入 ついでに冷凍の地物の甘海老2000円ほどこれも購入、

さらにかまぼこ、酒饅頭、おいしそう! 

なのでこれらも購入。

あ!そうだ夕ご飯用に焼鯖寿司これも購入。

たっぷり福井の味を仕入れて恐竜博物館に出発します。

博物館への道は意外と簡単です。

中部縦貫道を途中で降りると九頭竜川に沿って勝山街道(恐竜街道)が
通っています。

そこを走ると遠くに博物館の銀色のドーム屋根がみえてきます。

それを目安に進むと自然に目的地に到着します。

実はここを訪れるのは初めてではありません。

まだ子供が小さかった頃一度きたことがあります。
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こんなに立派な建物でもなく入館者も多くありませんでした。

ただ恐竜に特化した展示は見ごたえがあったことを記憶しています。

化石探し体験をし、近くの公園でカップラーメン作って食べた記憶もあります。

ところが今回その博物館の様変わりにびっくり仰天です。

黒川記章デザインの真新しい展示ドーム、公園風に整備された屋外、たくさんの
観光客、おまけに野外恐竜博物館まで新設されています。

要予約ですが実際に化石が発掘されている北谷までバスが運行されレクチャーを受けての
化石発掘体験までできるそうです。

(前来た時は敷地の一部に石ころが置いてあってそこで石たたいた覚えが)

前に来たといってもまだ息子が小学校の時だからかれこれ15年以上は経っているはず。

普通10年も経つと寂れてしまう観光地であったりするのですが、
まして博物館ともなると言わずもがなと思いきや

いやいや

こんなにパワーアップしているとはうれしい限りです。

入館料を払って中に入るとまたびっくり近代的な展示に驚くほどの展示資料、
ジオラマ、恐竜映画、カフェレストランなど大人も子供も十分一日楽しめる
内容です。(むしろ大人向け?)
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私の興味は日本で発掘された恐竜、福井県勝山のこの北谷で発掘された恐竜たちです。

それを知るにはまずこの地がなぜこんなにも恐竜に縁があるのか?

遡ってみましょう。

福井・石川・富山・岐阜にまたがる手取層群となずけられたこの地層は、
日本で一番古い中生代の地層であります。

この地層において最初に植物化石を発見したのはドイツ人の
地質学者ライン博士でした。

山岳信仰に興味があった博士は霊峰白山に登頂したおり、その下山途中に
石川県白峰村桑島の崖(現在化石壁といわれている)で植物化石を発見したのです。

明治7年のことです。

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この化石を受け取った同じくドイツ在住の植物学者ゲイラー博士は
明治10年研究の成果を「日本のジュラ紀層からの植物化石」と銘打った
論文を発表します。

まだまだ地質学で遅れをとっていた日本にとって博士のこの研究論文で化石の
地質時代が特定できたことは後の日本における手取層群の研究に大きな影響を
あたえます。

昭和25年東京大学の古生物学者である小林貞一博士により手取層群には
直立樹幹が存在し中生代の「化石林」があったことが発表されます。

博士はその調査報告書の中で、あくまでも夢と言いながらもこの地に生きた
恐竜の痕跡を見い出されることを熱望していると書いています。

小林博士の報告書から35年が経過したとき、それは思いもかけないところから
姿をあらわしました。

昭和60年9月、県立博物館に化石を含んだひとつの石ころが届けられました。

届けたのは当時福井教育研究所に研究員として勤める荒木哲司氏でした。

荒木氏にゆだねられた赤い弁当箱に入ったその化石は、長谷川善和
横浜国立大学教授の鑑定の結果肉食恐竜の歯の化石であることが判明したのです。

ついに小林博士の夢が現実のものとなった瞬間でした。

この化石を見つけたのは丹南高校三年生だった松田亜規さんでした。

昭和53年に見学に訪れた白峰村桑島の「化石壁」の落石から拾ったものを大切に
保管していたのでした。

この化石が手取層群の恐竜化石第一号となったのです。
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そして日本において最も古い地層から出た恐竜化石となるのです。

昭和57年には勝山市北谷町杉山川左岸の崖でワニの歯が見つかったのを
きっかけにほぼ全身骨格の化石が見つかります。

テトリワニとなずけられたワニの化石。

石川県白峰と福井県勝山、この二つの発見が手取層群でのその後の
恐竜化石発掘調査の原動力となったのでした。

昭和63年テトリワ二が発見された北谷町杉山川左岸で発掘予備調査が行われました。

たった3日間の調査で二本の肉食恐竜の歯の化石がみつかったのです。

この成果を受けて平成元年より本格的に福井県恐竜発掘調査が開始されたのです。

こうした調査の中ついにフクイサウルス(福井竜)が発見されたのです。

平成28年現在も第4次恐竜化石発掘調査が行われておりたくさんの貴重な
発見がされています。
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-福井県立恐竜博物館ウィキペディア・勝山恐竜物語ブログを参考にしていますー

福井県で発見された新種恐竜
 フクイサウルス・テトリエンシス
 フクイラプトル・キタダニエンシス
 フクイベナートル・パラドクサス
 フクイティタン・ニッポネンシス
 コシサウルス・カツヤマ

詳しくは項を改めて書きます。

ここまでブログを進めて私はあることに気ずきました。

資料としていろんなホームページを検索していくうちに、
白峰・桑島・化石壁という言葉が妙に記憶の一片をくすぐるのです。

気になってこのキーワードで検索を入れると「白山恐竜パーク白峰」
という施設に行き当ったのです。

あわてて画像検索を入れるとそこにある光景
(ちいちゃな子供ずれの家族が化石発掘体験をしている姿)

それは、まさに15年前の私の家族の姿でした。

ほかにも見覚えのある景色に次々記憶がよみがえります。

今になって気が付いたのですが私が前に訪れたと思っていた施設は
「福井県立恐竜博物館」ではなく「白山恐竜パーク白峰」であったようです。

私達が15年前に訪れた恐竜パークは今でも以前と同様の姿でそこにあったのです。

なんだか懐かしくうれしくなりました。

福井恐竜博物館ほど規模は大きくありませんが、敷地内で発掘体験もできますし
子供の遊べる遊具もあります。

いゆなれば穴場です。

ぜひ「白山恐竜パーク白峰」も遊びに行ってみてください。

福井恐竜博物館に記憶のかけらもなかったのは当たり前のことです。

初めて訪れた場所だったのですから。

大きな勘違いはありましたが世界三大恐竜博物館(他にカナダ・中国)を
見学できて大満足。

温かくなれば野外恐竜博物館も再オープンします。

そのときはまた化石発掘体験にでもおとずれてみたいものです。

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