ヴィルシーナ  ハンデを背負った牝馬の仔

   2014/11/09

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元横浜ベイスターズ 佐々木氏の持ち馬である
ヴィルシーナがヴィクトリアマイルを勝利し
このレースを2連覇で飾りました。

同馬の血統は父ディープインパクト
母ハルーワスウィートです。

ハルーワスウィートという馬は生まれつき尾骨がなく、
したがって尻尾がありませんでした。

仔馬のハルーワスウィートを見た友道調教師は
思案したといいます。

馬は全力で走る場合尻尾でバランスを取ってコーナーを
回るんだそうです。

尻尾がないことは競争馬にとってそれだけでハンデです。

しかし生産者である吉田勝己氏の勧めや仔馬の
身体つきなどを考慮し自分の厩舎の最初の預託馬として
彼女を迎え入れました。

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彼女は下級条件戦を5勝したのですが
その特異な体型ゆえのファンも多く
佐々木氏もそのひとりでした。

彼女が繁殖にあがるときには是非その仔馬を
持ちたいと強く思ったそうです。

そしてその願い通り彼女の初子がセールに出たとき
その熱い思いで競り落としたのだそうです。

佐々木氏は彼女の2番仔も競り落とし、
そしてその仔馬がヴィルシーナでありました。

ヴィルシーナは牝馬三冠レースではいずれも
ジェンティルドンナの2着という成績で惜敗しました。

最近も調子を落としていましたが、底力のある馬であり
本レースで見事にG12勝目を飾りました。

ちなみにヴィルシーナという名前はロシア語で 
頂点 という意味、元タレントで佐々木氏夫人の
榎本加奈子さんが名付け親だそうです。

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