ヴィルシーナ ハンデを背負った牝馬の仔
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元横浜ベイスターズ 佐々木氏の持ち馬である
ヴィルシーナがヴィクトリアマイルを勝利し
このレースを2連覇で飾りました。
同馬の血統は父ディープインパクト
母ハルーワスウィートです。
ハルーワスウィートという馬は生まれつき尾骨がなく、
したがって尻尾がありませんでした。
仔馬のハルーワスウィートを見た友道調教師は
思案したといいます。
馬は全力で走る場合尻尾でバランスを取ってコーナーを
回るんだそうです。
尻尾がないことは競争馬にとってそれだけでハンデです。
しかし生産者である吉田勝己氏の勧めや仔馬の
身体つきなどを考慮し自分の厩舎の最初の預託馬として
彼女を迎え入れました。
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彼女は下級条件戦を5勝したのですが
その特異な体型ゆえのファンも多く
佐々木氏もそのひとりでした。
彼女が繁殖にあがるときには是非その仔馬を
持ちたいと強く思ったそうです。
そしてその願い通り彼女の初子がセールに出たとき
その熱い思いで競り落としたのだそうです。
佐々木氏は彼女の2番仔も競り落とし、
そしてその仔馬がヴィルシーナでありました。
ヴィルシーナは牝馬三冠レースではいずれも
ジェンティルドンナの2着という成績で惜敗しました。
最近も調子を落としていましたが、底力のある馬であり
本レースで見事にG12勝目を飾りました。
ちなみにヴィルシーナという名前はロシア語で
頂点 という意味、元タレントで佐々木氏夫人の
榎本加奈子さんが名付け親だそうです。