マキノプリテンダー 1
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1993年4月14日茨城にある東京大学農学部附属牧場で
一頭の小さな栗毛の牡馬が産まれました。
父アンズプリテンダー
母はミネノカゼ、
当時においても知る人も皆無に近いようなマイナー血統です。
一見内国産種牡馬を思わせるような名の父はれっきとした
イギリスのステークスウイナーの輸入種牡馬です。
しかし日本で活躍馬を出すことは出来ず
東大にはらいさげられた馬でした。
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サラブレッドの生産に生活の糧を得る生産牧場と違い、
あくまでも生産研究に主眼が置かれる研究牧場という
特殊な環境に彼は生を受けたのです。
それでも一歳のセリ市で250万の安値ではありましたが
島宮氏によって落札され中央でデビューを
果たすこととなったのです。
青と白の格子のメンコに小さな栗毛の馬体、
そして何よりその一風変わった出生で、
彼は自身の能力とはまた別の話題を提供するようになるのです。
三歳の二月に2勝目をあげて果敢にも皐月賞トライアルに
挑むも3着に甘んじ、優先出走権も取れませんでしたが
幸運にも皐月賞の抽選枠をひきあてるのです。