メジロ牧場 白の血脈 その7
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数々の名馬を送り出したメジロ牧場でしたが、
昭和52年8月有珠山の噴火にみまわれます。
有珠山の麓に居を構える当牧場は牧草地が
火山灰で覆われ、馬たちを近隣の牧場に
避難させることとなります。
関係者総出で懸命の復興が行われる中、
メジロティターンが天皇賞を勝ったのは
そんな時でした。
コンクリートを敷き詰めたような牧草地を前に
それでもこの土地に固執したのはこれまでの
多額の設備投資があったことと、
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火山灰の土質に含まれる豊富なミネラルのある
良質な牧草が得られることにあったといいます。
しかしこんな牧場の必死の努力も次第に
オーナーブリーダー牧場としての体力を
うばっていきます。
噴火からの再生努力に加え生産馬等の成績不振、
豊吉氏の死去などを通して遂に2011年5月牧場は
解散し、ここに44年の牧場の歴史に幕を
おろすこととなったのです。
牧場名義の競争馬達は専務であった岩崎氏に渡され、
洞爺湖町でレイクヴィラファームと名前を変え
新たにマーケットブリーダー牧場として再起を
はかることとなりました。
時代の流れとは言え自分の馬づくりに徹した、
こういったオーナーブリーダー牧場が(カントリー牧場も)
次々と姿を消していくのは寂しい限りであります。