タイテエム 1
スポンサーリンク
競争馬の中には一際人目を引く姿、形を
した馬がいます。
1973年天皇賞春を制したタイテエムという
馬もそんな馬の一頭でした。
彼の血統は、
父セントクレスピン
母テーシルダ
母父ヴェンチア,
父はフランスの競争馬で凱旋門賞馬、
父の半兄にイギリスの二冠馬タルヤーがいる
良血馬です。
彼は母テーシルダの持ち込み馬として
北海道浦河町の出口氏の牧場で生まれます。
生まれた彼のその姿は、濃い鹿毛の毛色に
四長白流星の派手な外見でした。
良血なうえ好馬体であった彼は当時としては
高値の1500万の売値が設定されます。
スポンサーリンク
しかしタイテエムになかなか売却の話は
まとまりませんでした。
派手な外観の馬は大成しない
というジンクスを信じる調教師が多く、
馬を見に来た調教師は高値というのも相まって
一応に購入を見送ったのです。
あの五冠馬シンザンを育てた
名伯楽武田文吾調教師も
そんな理由で購入を断った一人です。
武田氏が断ったあと橋田俊三調教師が
購入を申し出、
こうして長い四足のソックスを履いた、
流星と呼ぶにはあまりに広いサクを顔に持った
仔馬は競争馬としてデビューすることとなったのです。