ステイゴールド 1

 

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競争馬として両親から受け継ぐのは
優れた競争能力ばかりではありません。

その気性をももらいます。

競争馬にとって激しい気性は旺盛な
闘争心の現れであって、
愛玩用のペットと違い
後世への淘汰の対象にはなりません。

良い方向に働けば優れた名馬を世に送り出す
アイテムにもなりうるのです。

今や日本の名種牡馬としての地位を
固めつつあるステイゴールドもそんな激しい
気性の持ち主です。

彼の血統背景は父サンデーサイレンス
、母ゴールデンサッシュです。

父サンデーからは優れたスピードと
瞬発力をもらい、母父であるディクタスからは
スタミナとパワーを期待できる配合となります。

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しかしサンデーの父ヘイローは人を
噛み殺そうとしたほどの荒い気性であるし、

母ウィッシングウェルもまた
狂気をはらんだ馬であったといいます。

種牡馬としては超一流のサンデーも察して
知るべしの気性だったといいます。

母父であるディクタスも荒い気性の持ち主で
母の全兄にあたる快速の名馬サッカーボーイにも
その気性が顕著にでていたと言います。

両親から狂気の気性を受け継いだステイゴールド。
池江泰郎調教師の息子である泰寿氏に
「肉やったら食うんでないか」と
言わしめるほどの激しさがあったようです。

人や馬に威嚇したり噛み付きにいったり
騎手をふりおとしたり騎手を乗せたまま
立ち上がったり厩務員の山元さんは
そんなステイゴールドを自分が一番偉いと思っている。

自分のルールを絶対に曲げないと評している。

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